【過去振り返り】MGストライクノワールガンダム争奪戦 in ヨドバシカメラ京都

雑記

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今回の記事では、以前Xに投稿した、「MGストライクノワールガンダム争奪戦」を、本サイト用にリライトし、画像などの追加要素を足し、一つの記事としてまとめさせていただきました。

にしもとは現在こそ「パニおじ」としての立ち回りは特にしていないものの、当時の状況を伝えること、記録として残すことを目的として、この記事を投稿します。

【0話 プロローグ】

現在、ガンプラ界隈は色々な意味で非常に賑わっている。

モデラー、コレクター、転売ヤー、海外勢、パニおじ…多種多様な人たちの介入により、ガンプラ再販で欲しいもの一つ手に入れるだけでも非常に困難を極める、正直言って異常と言ってもおかしくないこの状況…

これは、『MGストライクノワールガンダム』を求めて当時はパニおじだったにしもとが「買う努力」を行ったレポートになる。

是非とも前回の『MGデスティニーガンダム』のレポートとセットでご覧ください。

※徹夜並び等について是非があると思いますが、今回は何卒「エンタメの一つ」としてご覧ください。
また内容については一部脚色を加えたものとなっています。にしもとの記憶違い等により、実際の現場とは細かなやりとりが異なっている場合がありますがご了承ください。

【1話 ヨドバシに踊らされる男】

にしもとは激怒した。…笑

「ヨドバシ梅田がMGストライクノワールを入荷後あっさり販売だと……!?」

「なぜだ!明らかに争奪戦になるのがわかっていて何故日曜日販売に回さなかった…!?」

この日『MGEXストライクフリーダムガンダム』も「土曜日販売」が案内されていたが、そのほかのMGキットやRGキットは販売の案内なし。

嫌な予感は的中し、まさかの入荷後即販売、多数の待機勢が押し寄せ即完売、という個人的にはガッカリな結果となった。

にしもとの仕事は基本的に朝から晩まで会社にカンヅメなので、いくらヨドバシ梅田まで徒歩10分と近い距離にあるといっても、途中抜け出して買いに行くことは不可能。

そのため主に平日昼間に品出しされるガンプラ再販のキットを手にすることはまず不可能なのだ。

にしもと「ヨドバシ梅田、MGEXストフリ土曜日販売やな」
にしもと友人「マジか、どうせ徹夜勢に狩られるだろうし、夜勤だからそんな時間から並べんし、朝から並んでも買えないのわかってるしなぁ…」

友人とそんな会話をする。
彼はにしもとと同様、平日昼間は仕事でノーチャンスな上、夜勤等もあり徹夜並びも不可。
土日のわずかな時間しか動けず、ガンプラ再販の恩恵をほぼ受けられない。

そのためにしもとが欲しいキットの「ついでで買えた」キットを購入した金額で彼に譲っているのだ。
※現在は行っていません。

にしもと「こうなったら、いつもの模型屋に行くしかないか」
にしもと友人「MGEXストフリはついでで大丈夫やからな!!ホンマに!」
にしもと「あたぼーよ!」

こんなやりとりがあり、にしもとはその週の再販分を土曜日にまとめて販売する模型店に赴くことにした。

【2話 こんな日に限って】

土曜日早朝、にしもとは件の模型店に並んでいた。

この模型店ではその週に入荷したガンプラは、新商品含めて全て土曜日に販売する。
平日ノーチャンスのにしもとにとっては非常にありがたい存在だ。
1グループ2個までの購入のため、家族や友人を使っての個数ブーストはもちろん不可だ。

目的はもちろん『MGストライクノワール』と友人の為に『MGEXストライクフリーダム』だ。
あとは『MGジェスタ』『RGクロスボーンガンダムX1』が手に入れば、といったところ。

友人からは
「MGEXストフリと、MGジェスタが行ければそれもお願いします!!」
と言伝貰っていたため、どちらかがあればいいなといった次第。

「代行費高く付くぞ?ww」
「身体で払います!!w」

と冗談を言い合うようなやりとりも交わしつつ。

きっと彼もここでMGEXストフリが手に入ると思っていたのだろう。
しかしその結果は…

にしもと「え!?完売!?」
店長「ごめんね…今回入荷1個しかなかったんだけど、前回の再販の時に買えなかった人に回すことにしたんだよ……。
もちろん2個入ってたらにしもと君買えたんだけど、今回は申し訳ない!」

話を聞くと、前回の再販の時に並んでいたけど買えなかった人がいて、その人に譲ってやりたいとのこと。

「それなら仕方ないですね!」
とにしもと。

そして店長さんは続ける。

店長「その代わり今度のゼウスシルエット取り置きするよ!!だから今回は譲ってほしい!!」

そう言ってくれたが、取り置きは丁重にお断り。
「そうかそうか」と店長。

店長「でもにしもと君MGEX持ってたよね?もう一つ欲しいの?」
にしもと「仕事で忙しい友達の分ですね。」
店長「なるほどねぇ!」

とこちらも正直に理由を話す。
そう、今回のMGEXについては、あくまで友人のお使いだったので、そこに関係ないにしもとが、自分の分の取り置きの恩恵を受けるわけにはいかないしね。

にしもと「店長さん……ところで…ストライクノワールは入ってますか…?」
店長「あぁ!ノワールは入ってないね!ごめん!」
にしもと「そんなぁ!!」

こんなことならエディオンの新店オープンに並んでいたら良かった…と心から思ったにしもとだった。

【3話 決意】

さて、事情が変わった。
MGEXはいいにしても、最悪ノワールはここで押さえられると思っていただけに、絶望感もすごい。

「どうしたもんか……」

しばし駐車場で考え込む。

今からの時間なら、ダッシュで向かえば大阪の日本橋で昼から品出しをする店舗に間に合うかもしれない。
しかしこの日は妻の買い物に付き合うために、一度家に帰る必要があったので、この案は却下。

「とりあえず帰るか。」

眠い目を擦りながら、一旦帰路に着くのであった。

にしもと「ただいま」
にしもと妻「おかえり、ノワール買えた?」
にしもと「この手ぶら具合を見て察してくれ!」

実は帰りに寄ったエディオンでRGクロスボーンガンダムは買えたのだが、収穫はそれくらいだった。

にしもと妻「そんな寒い中朝早くから並んで買うくらいなら、高くてもメルカリで買えば…?
      ……なんなら私が買うよ。」

妻はそう言ってくれるが、俺は自分の手で買うのが良いんだ!と意地になる。いつものやりとりだ。

きっと妻も呆れてることだろう…
しかし理解を示してくれるのは本当にありがたい。
だからこそ、こうして一緒に過ごす時間も大切にしているわけだ。

ショッピングモールへ行き、目的の用事を済ませる。
その帰り道ジョーシンやエディオンなどに寄ってはみたが、やはりめぼしい再販ガンプラは全て狩られている状況。あってもRGクロスボーンガンダムくらいだった。(購入した)

その後夕方に帰宅。
風呂に入った後ネットサーフィンで情報収集をする。
そこでにしもとはあることを思い出す。

「そういえば……ヨドバシ京都がガンプラ再販を日曜日品出しに戻していたっけ…」

ヨドバシ京都は最近までガンプラ再販は「入荷次第の品出し」となっていた。
確か前回のMGEXストライクフリーダムガンダムの時もゲリラ品出しだったはずだったのだが、
その販売形態が、元の「入荷した週の日曜日にまとめて販売」に戻っていたことが分かった。

これが何を意味するかというと、
「ヨドバシ京都はMGEXストライクフリーダムガンダムもMGストライクノワールガンダムも、日曜日開店から売り出す」ということ。

「行くか……!ヨドバシ京都!!」

最後の望みに賭け、にしもとはヨドバシ京都に赴くことにした。

【4話 ヨドバシ京都前哨戦】

11月9日 21時
にしもとは近鉄電車に揺られていた。

ヨドバシ京都で確実にMGストライクノワールを押さえる為のいわゆる「買う努力」というやつを実践することにしたのだ。

実はヨドバシ京都の日曜日ガンプラ再販に行くのは初めて。
先週の宇宙世紀ガンプラ再販祭りの時の情報も集めつつ、とりあえず早く行くに越したことはないだろうという判断で、こんな時間から動くことにした。

今回交通手段に電車を選んだのは、車で行くとガソリン代、駐車場代など経費がかかるが、電車だと必要なのは電車代のみでかなり安上がりになる。
更には帰りに一杯呑んで帰ることができるのも大きな魅力だ。

是非ともお目当てゲットの祝杯を上げて帰りたいところ。

しかしながら、今回の再販ラインナップはMGストライクノワールガンダムだけでなく、MGEXストライクフリーダムガンダムもあるのが不安として残る。

というのもこの日、かのヨドバシ梅田でMGEXストライクフリーダムガンダムの先着順再販があったのだが、所謂「海外のお客様」が押し寄せ、暴れ、警察沙汰になるほどの大荒れだったとのこと。

なんでも海外では特にMGEXストライクフリーダムガンダムが高く売れるそうで…
そりゃ必死にもなりますわ。(3万円くらいらしい)

そのため、ヨドバシ京都でも同じことが起きるのではないかと、一抹の不安が常にあったわけです。

そして21時45分、約1時間の長旅を終え、ヨドバシ京都に到着。

ヨドバシはまだ営業中のため、流石にエントランス周りに人の動きは見られなかった。特にそれらしき人も見当たらない。

一安心したところで店内へ。
件の「日曜日販売の貼り紙」を確認することにした。
これがある=日曜日販売があるということだからだ(当たり前だろ)

そしてプラモデル売り場で例の貼り紙を確認!
とりあえず明日の販売はありそうだ。

にしもとは安堵し少し店内を見て回ってから、22時の閉店時間になったので店の外に出た。

【5話 睨み合い→戦友へと】

11月9日 22時17分

閉店したヨドバシ京都前のエントランス。人はまばらだ。
ベンチがいくつかあり、腰掛けている人もいる。

このエントランスは確か0時には封鎖されるはずだったと思うので、言い換えれば0時まではここに居られるということで…

時には建物の周りをウォーキング、時にはベンチに座り一休み……と過ごした。

0時に近づくにつれて、バーガーキングのお店の締め作業、エントランスの明かりが少しずつ消えていくところを眺めるなど、時間の経過も時には愉しみつつ。

0時を過ぎた頃、まだ警備員が来ないなと思っていた時、私と同じくベンチに腰掛けるお兄さんが…

「まさか彼も…?」

しかし確証は持てない。彼の動きにも少し警戒しつつXで情報収集を続けた。

11月10日 0時15分

警備員さんから「エントランスを封鎖するからここから出てね」と言われる。
素直に指示に従いエントランスを出る。

さて、ここからどうするか。

先週は「徹夜勢」が居たという情報もあったのだが、その人たちがいつから待機していたのか、どこで待機していたのか。
それが分からない以上、少なくともこのエントランス付近から離れるわけにはいかないだろう。

というわけで、エントランスに入る階段の辺りでひとまず待ってみることにした。

そして気になっているのは、先ほどのお兄さんも同じように待っていることだ。

お互い目を合わせる、おそらくここでお互い同じ目的で待っていることを悟ったのだと思う。

「あの……ガンプラですか…?」

声をかけられる。
「はい」と返す。

そこからは色々と話が早かった。

彼は何度かヨドバシ京都の日曜日販売に来たことがあるみたいで

・エントランスが再び開くのは5時
・それまではいつもみんなここで待っている

と教えてくれた。
さらに先頭まで譲ってくれたのだ。

「多分自分より先にいたと思いますし、先頭だと目立って恥ずかしいのでw」

と彼は言った。

万が一入荷数が1個とかだった場合は買えませんが、本当にいいんですか?と聞いたが、「流石に1個入荷はないでしょうw」と言うのでお言葉に甘えることにした。

さて、ここからが長いぞ。

【6話 徹夜勢集いし夜】

11月10日 0時42分

一緒に並ぶ戦友も見つかったところで、ガンプラ談義に花を咲かせながら待つ。

話を聞いていると、どうやら彼の狙いも「MGストライクノワールガンダム」と「MGEXストライクフリーダムガンダム」のようだ。

まあこんな時間から並びに来るんだからそりゃそうか、と思いつつ過ごしていると、1時ごろに3人目がやって来た。

そこからは30分間隔で1人、また1人と人が増えていく。

そして話を聞いていると、私を除く先頭集団はどうやらヨドバシ京都の再販によく並ぶ常連たちのようで、顔見知りの人も多いみたいだ。
お互いに話が盛り上がっているよう。

ライバルであり、戦友でもある。
どこかのヨドバシ梅田で見た光景だな…

11月10日 午前3時45分

7人目が到着。
電車がない為、なんと2時間かけて歩いて来られたという、MGジェスタ狙いのお姉さん。
始発で来ては間に合わないと思い、歩いて来たのだとか。
この人も顔見知りが多数いるのか、他に待っている人と話し込んでいる。

一方のにしもとは、相変わらず先頭でお兄さんと昨今のガンプラ再販事情について話す。
念の為言っておきますが初対面です。

そんなこんなで時間も少しずつ経っていき、それに伴いポツポツと人も増えていき……

11月10日 午前5時25分

ついに警備員さんがエントランスに並び場所の看板を設置。
エントランスも再度開放となった。

【7話 安堵の朝、束の間、絶望】

エントランスが再び開放され、順番はそのままに、実際の並び場所へと移動した。
ここで割り込むなんて人も居らず、スムーズな移動。

正直、ここにヨドバシ梅田に居たような海外勢がいたら、何が起こるか分からなかっただろう。

だが見た限りはそのような人は居なかった。

X等での事前告知がなかった事もあったのか、本当に何も起きず平和だった。

そして、この日ヨドバシ京都で販売されるラインナップがようやく判明。

・MGEXストライクフリーダムガンダム
・MGストライクノワールガンダム
・MGジェスタ
・RGクロスボーンガンダムX1

などなど。

今週再販の注目キットはしっかりラインナップされていたのでここは一安心。

このリストに載っている=1個は必ず入荷があるので、先頭の私はこれでMGストライクノワールガンダム、MGEXストライクフリーダムガンダムの購入権はほぼ確定。
更に3種類まで購入可能なため、MGジェスタも買えてしまうだろう。

安堵の表情を浮かべながら、持って来た椅子を組み立て腰掛ける。

あとは午前9時前くらいに整理券配布があると思うので、それまで待つだけだ。
とはいえまだ4時間あるけど。

これまでの疲れと睡魔、そして安心感が全て重なり、半分寝ていたように思える。

そして…

11月10日 8時39分

ついにヨドバシ京都の店員さんが、整理券を持って登場。

先頭から整理券を配っていく。

ヨドバシ店員「では先頭の方から、欲しい商品の番号をおっしゃってください」
にしもと「では…」

にしもとのオーダーはもちろん…

・MGEXストライクフリーダムガンダム
・MGストライクノワールガンダム
・MGジェスタ

この3点セットだ。

まあこのうち2点は友人のお使いだが、とにかくまずはMGストライクノワールガンダム。これが手に入れば良かったのだ。
てかマジで友人感謝しろ。

そして喜びと安堵の感情が溢れ出した頃

ヨドバシ店員「ストライクノワール完売でーす!」

MGストライクノワールガンダム

まさかの入荷4個

【8話 沸くヨドバシ】

「えっ!?!?!?」
「嘘だろ!?!?」
「はぁあぁ!?!?」

そう、安堵したのも束の間。

私含めた最初の4人が全員MGストライクノワールガンダムをチョイスしたのだが、その結果、MGストライクノワールは完売。

つまり、MGストライクノワールガンダムの入荷はわずか4個だった、という事だ。

これには驚いた。
お兄さんと入荷数についてはずっと話していたが、いくらなんでも10個程度は入荷があると思っていたし、エントランスに案内された段階での人数分はMGストライクノワールガンダムがあると思い込んでいたが…これは予想外だった。

現場は沸いた。
MGストライクノワールガンダムを狙って並んでいたであろう人が数人スッと列から抜ける。

叫び出す人、泣き出す人、いや流石にそんな人は居なかったが、きっとショックを受けた人も多かったのではないだろうか。

そしてその数秒後

ヨドバシ店員「ジェスタ完売でーす」

ヨドバシ店員「MGEXストライクフリーダム完売でーす」

続々と出される完売のアナウンス…

結局入荷数は

・MGEXストライクフリーダムガンダム 12個
・MGストライクノワールガンダム 4個
・MGジェスタ 8個

こんな感じでした。

MGストライクノワールガンダムが買えた並びのボーダーラインは大体2時くらい。
MGジェスタは4時、MGEXストライクフリーダムガンダムは5時半といった感じか。

つまり、MGストライクノワールガンダムに関しては徹夜で並んでなければ買えなかった、という事。

他も始発より前、もしくはそれに近い時間で並ばないと買えなかった。

…というか、MGEXストライクフリーダムガンダムが思ったより入荷が多い(比率的に)のにも驚いたが。

正直これは結果論だ。
もちろん事前に入荷数が分かっていればこんな事態は起きていなかったと思うが、トラブルのもとになるため具体的な入荷数は公表しないところが多い。
そもそも何が入るか、ということすら公表されないので当然の話ではあるのだが。

今回に関してだけでいうと、どうしても欲しいモノに対して、ここまでしないと買えない、というのが、今のガンプラ界隈の現状を表していた、とも言えるだろう。

【9話 失踪】

11月10日 8時52分

整理券を貰ったあとは、じきに店内に誘導されるため、椅子などの片付けを行う。
整理券配布前には40〜50人ほど並んでいたが、結局整理券を受け取った人は約半分ほど。

どうやら人気どころは早々になくなってしまったようで、諦めて帰った人が多かった。

そして整理券を配り終わった後…

私を含め、先頭12人ほどは全員MGEXストライクフリーダムガンダムの整理券を貰っていたのだが、そのうち1人が

「トイレに行く」

と言って離脱した。

一応トイレで列を離れるのは問題はないので、一緒に並んだ者同士、皆で彼が戻ってくるのを待っていたのだが、ここで事件は起きた。

9時20分

……彼が戻って来ない…
トイレにしては長すぎる。

長時間の離脱はもちろん認められない。
ヨドバシ京都の並びルールにも、整理券を貰った後であったとしても、長時間の離席は整理券が無効になる、と書いてある。

そして……彼はMGEXストライクフリーダムガンダムの整理券を持っている。
それも彼が貰っていた整理券はその一枚のみだ。

もしかすると、MGストライクノワールガンダムかMGジェスタが買えなかった当てつけに、MGEXストライクフリーダムガンダムの整理券だけ貰って、買わずに帰ったのではないだろうか…?

ちなみに結局彼は我々が会計を終了するまでに戻ってくることはなかった。
無事に戻って来て購入したと信じたいが、もし家に帰ったのだとしたら……

……と、そんなことを考えていると、ヨドバシ店員が再び登場。
遂にヨドバシ店員より店内誘導の指示が出た。

整理券をしっかり握りしめ、トイレの彼が気になりつつも、店員先導の元、売り場へ向かう。

そしてついに…

待ち望んだこやつらが姿を現したのだ。

【10話 解放の刻】

・MGEXストライクフリーダムガンダム
・MGストライクノワールガンダム
・MGジェスタ

今週求めに求め続けたキットたちとの待ちに待ったご対面。

うち2つはお使いだけど、それでも手に入る、ということはうれしい。

さっとお会計を済ませる。

心なしか、紙袋がいつもより重く感じた。

にしもとの後にお会計を済ませた、一緒に並んでいたお兄さんと喜びを分かち合う。

あの失踪ニキは大丈夫なんだろうか?と2人で心配しつつも、そのまま2人は、近くにあるガンダムベースサテライト京都に消えていくのであった……

(ちなみに何もなかった)

【最終話 エピローグ】

11月10日 13時

にしもとの姿は、京都駅付近の居酒屋にあった。

あれからガンダムベースでお兄さんと別れた後、近くのスーパー銭湯で身を清め、帰りの電車まで時間があったので、京都駅付近の商業施設の中にある居酒屋で、昼呑みを始めていた。

生ビールが290円は安すぎ!と思いながら祝杯を上げていた。

それからは普通に電車に乗って帰宅したわけです。

友人に確保の連絡を入れたところ、「あ、ごめん!夜勤明けにドンキで買えた!」と確保済みの返事が来てしまったため、「お前それは先に連絡しろよ!!」と怒りつつも、この後行き場の失ったMGEXストライクフリーダムガンダムの扱いに四苦八苦するのでした。

【まとめ】

にしもとは平日の昼間は動けないため、基本的にガンプラ再販とは縁がない。

今回みたいに土日に売り出してくれる店舗で早くから並んで買うしかないのだ。
ヨドバシ梅田も最近は新発売以外はほとんどがゲリラ販売の為、買える人と買えない人の格差は広がるばかり。

そのため、チャンスがあれば出来る限り後悔しない動き方をする。それがにしもとのやり方だ。


ということで如何だっただろうか?

今回は初めてヨドバシ京都のガンプラ再販に並び、なんとか目的のガンプラを手にすることができた。

そしてこのレポートを通じて、現在のガンプラ界隈の異常さ、というのは少しでも伝えられたと思う。
今こんな状況になっているのはいろんな理由があるだろう。

しかし、今は黙って受け入れるしかないと思う。
買えないなら買わないとスパッと諦める、どうしても買いたいならそれなりの努力をして買う、ただそれだけではないだろうか。

別にコレはガンプラに限った話ではない。
やたらとガンプラの徹夜並びやマナーの悪さが槍玉に挙げられるが、マナーが悪いのはともかく、徹夜並びはむかしむかしからあるわけで。

とはいったものの、今回は徹夜で並んだことに対して、様々な意見があるだろう。
正直言って自分でも頭がおかしいと思っている。
そしてそうでもしないと欲しいガンプラが買えない……というのも、ハッキリ言って何もかも異常だ。

当分は徹夜並びなんてしたくないな……と強く感じた。

きっとこんな状況はまだまだ続くんだろうなぁと思いながら、このレポートの終わりにしようと思う。

初稿:2024年11月12日 にしもと

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